【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】トートの短剣#1

KP
クトゥルフ神話TRPGをはじめるよー!
今回のテーマはずばり「1920年代の世界を冒険」。
1920年代にタイムスリップしたつもりで冒険を楽しんでいってね!

PL1/PL2
おー

KP
最初の舞台は1920年代のアメリカ。
『狂乱の20年代』『ジャズエイジ』『禁酒法の時代』などと呼ばれ、
第一次世界大戦の特需にアメリカは大いに沸いた。

PL1
アメリカ経済が空前の大繁栄をとげて、大量生産・大量消費の生活様式が確立した時代ね。

KP
その通り。
女性への参政権が与えられ、ジャズなどのアメリカ的な文化が開花する一方で
禁酒法によってアル・カポネなどのギャングが夜の帝王として街を支配するようになった時代でもある。

PL2
まさに狂乱の20年代という表現がピッタリね。

KP
そしてもう一つの舞台は1920年代のエジプト。
この時代のエジプトはイギリスの支配下にあったが
第一次世界大戦の終結後、大戦以前からあった反英運動や独立運動がいっそう激しく行われるようになった。

PL2
その独立運動は最終的にどうなったの?

KP
独立運動には、学生、公務員、商人、農民、労働者、宗教指導者、さらに、女性が参加したが、結局失敗に終わる。
しかし、保護国支配の限界を理解したイギリスは方針を転換し、
1922年にエジプトの独立を認め、エジプト王国を成立させた。

PL1
うーん、こちらも激動の時代ね。

KP
さて、では早速だけど、そんな時代を冒険する、二人の探索者を紹介して貰おう。
探索メインだけど戦闘もありということで、探索技能と戦闘技能をバランスよく取得するようにお願いしたけど大丈夫かな?

PL1
はーい!では私から。
私のキャラクターはエリシャ・ソールズベリーと言います。ミスカトニック大学教授で考古学が専門です。

【キャラクターシート】

PL2
24才で大学教授?もしかしてめちゃくちゃ優秀?

KP
うん。この時代は大学に進学する女性が増え、学位の3分の1は女性に与えられたそうだけど
大学教授のなり手は少なかっただろうね。

エリシャ
父親の趣味がオカルト品収集だった影響で、考古学が大好きになり、
寝る間を惜しんで研究しているうち、学会でも評価されていつの間にか教授になっていました。

KP
なるほど。技能に医学や拳銃があるのは?

エリシャ
医学と精神分析は父親が医者で、将来私を医者にしたかったのか、小さい頃から教え込まれました。
拳銃は一人で海外の遺跡調査に行ったりするので、護身用に身に付けました。

PL2
考古学の教授で、医学と精神分析も一流、拳銃もプロレベルって、某大学教授兼冒険家も真っ青の才女ね。

KP
ま、まぁいいでしょう。
SAN値が高く、ピンチに強い回復役ということでパーティの生命線だね。

エリシャ
はい、がんばりまーす!

KP
じゃあ、次はPL2お願い。

PL2
私はBOI捜査員のアンナ・ハーバーニエミ。
潜入捜査と戦闘のスペシャリストよ。

【キャラクターシート】

エリシャ
かっこいい!
ところでBOI捜査員って何?

KP
BOIはBureau of Investigationの略で、現在のFBIの前身だね。
えっと、武道が80となると達人レベルだけど、どこで身に着けたの?

アンナ
アンナは母親が日本人で、古武術の家系出身なの。
小さいころ日本で育ったんだけど、古武術の継承者である祖父から習って身に着けたわ。

KP
な、なるほど。
じゃあ、BOIにはどうして入ったの?

アンナ
中学になって父親のいるアメリカに渡り、街のギャングに誘拐されそうになっては返り討ちにしてるうちに、スカウトされたから。

KP
…は?
ゆ、誘拐ですか??

アンナ
父親が外交官で、身代金目的とか政治目的とかもう色々。これでも一応、お嬢様なのよね。

KP
(何か色々と間違ってる気が…)
そ、そうですか。
でも、キャラクターシートを見てもお嬢様要素が見当たらないのですが…。

アンナ
忍び歩きよ。

KP
え?

アンナ
お嬢様らしい音をたてない上品な歩き方のレッスンを受けているうちに、忍び歩きもマスターしたわ。

KP
(そんなので忍び歩きはマスターできないと思うけど、もうつっこむのもめんどくさい・・・。)
わかりました、アンナはお嬢様ということで。

KP
アンナはなんといっても高い戦闘力と、潜入ミッション向きのスキル持ちということで、パーティの切り込み役だね。

アンナ
ふふ。任せといて!

KP
あと今回、二人にはそれぞれ私と相談して決めたオリジナル技能を一つづつ許可しています。
今回のシナリオは、二人だと比較的難易度が高めなので、KPからのちょっとしたサービスです。
どんな技能かは、冒険の中で明らかになっていくのでお楽しみに!

KP
では、二人のキャラクター紹介が終わったところで、さっそく冒険を始めよう!

エリシャ/アンナ
おー

KP
舞台は1920年代アメリカのアーカム。
マサチューセッツ州にある小さな街だ。

KP
このアーカムにはミスカトニック大学という、マサチューセッツ工科大学や、コロンビア大学、シカゴ大学に並ぶ、アメリカ東海岸の名門校がある。

KP
そこで考古学の教授を務めているエリシャは、研究に講義にと、忙しい日々を送っていた。

エリシャ
えーと……、あー忙しい、忙しい。
この論文書いたら、明日の講義の準備しないとなぁ。

KP
そんな折、エリシャは今日の地方紙に掲載された広告で、あるオークションが開催されるという情報を見つけた。

エリシャ
何のオークションかな?

KP
広告を読むと、高名なオカルト研究家であり古物収集家でもある故カール・フォン・ペータスドルフ博士の希少本や骨董品のオークションだと分かった。

エリシャ:
カール・フォン・ペータスドルフ博士?
私は知ってるのかな?

KP:
直接の面識はないけど、大胆な学説が有名な博士で、エリシャも名前は知ってる。

エリシャ:
業界では有名人なのかな。
カール博士はなぜ自分のコレクションをオークションに出品したの?

KP
広告を読むと、カール博士が最近亡くなったため、遺族が博士のコレクションをオークションに出品したようだ。

エリシャ
このオークションは誰でも参加できるの?

KP:
できるよ。
ちなみに博士のコレクションは希少な品が数多くあることで知られている。
エリシャはオークションに参加する?

エリシャ:
うん。研究のためになりそうだし参加したい。

KP:
OK。じゃあ、エリシャはオークションに参加するということで、
次はアンナに場面を移そう。

KP
BOIに所属する捜査員であるアンナは、ある日、上司から呼び出しを受けた。

アンナ
なんだろう?
とりあえず上司のところに行くよ。
「はい、お呼びでしょうか?」

エリシャ
意外と礼儀正しいのね。

アンナ
アンナは行動がエキセントリックなだけで、礼儀作法はちゃんとしてるのよ。

KP
「やあ、アンナ。君に新しい任務をこなしてもらいたい。任務の内容は、あるオークションへの潜入調査だ。」

アンナ:
「オークションですか?」

KP:
「そうだ。このオークションには、故カール・フォン・ペータスドルフ博士のコレクションが出品されるのだが、
博士の死因を調べたところ、妙なことが分かってね。」

アンナ
妙なこと?

KP
「鑑識によると博士は明らかに健康そのものだったにもかかわらず、急激な心臓発作と卒中の発作の併発によって亡くなったらしい。」

アンナ
それは確かに妙ね。

KP
「最近、カルトが博士のコレクションを狙っていたという情報もあり、何か事件に巻き込まれた可能性がある。君にはオークションに潜入し、事件の手がかりを探ってきてほしい」

KP:
上司からの命令だけど、アンナはどうする?

アンナ:
断る理由もないし、「わかりました」と言って引き受けるよ。

KP:
OK。じゃあ、二人ともオークションに参加するということで、舞台をオークション会場に移そう。

KP:
二人はほぼ同じ時間にオークション会場である博士の邸宅に到着した。
かなり立派な建物で内装も豪華だが、不気味な像や仮面が飾られていたり、
ところどころにオカルティックな雰囲気を漂わせている。

アスカ:
いい趣味してるわねー。

エリシャ
多分、興味津々で見てる。

KP:
二人は入り口で受付を済ますと、オークション会場の大きな部屋に案内された。
すでに出品物の周りには20人~30人くらいの人だかりが出来ている。

アスカ
KP、オークションの参加者を見渡して観察したいんだけど、何かわかりますか?

KP
ふむ。
【目星】で振ってみて。

アスカ(目星)→成功
エリシャ(目星)→失敗

KP
では、目星に成功したアスカは、3人の参加者が気になった。
一人目はアスカと同い年くらいの若い女性。つまりエリシャだ。この会場にいる若い女性はアスカとエリシャだけなので目立っている。

KP
二人目はピンストライプのスーツを着た背が高く逞しい男。彼の上着の下、心臓のあたりにちょっとした膨らみがあることにアスカは気づいた。おそらく拳銃ではないかとアスカは思った。

KP
三人目は色白の肌の仮面の男。上質のスーツを着て物腰にも品があるが、なんといっても被っている仮面があきらかに周囲から浮いている。

アスカ
二人目と三人目も怪しいけど・・・、まずは合流するためエリシャに話しかけよう。
「こんばんわ。私はアスカと申します。エジプト美術の収集家をやっています。今日は若い女性は我々二人のようですね。差し支えなければご一緒させて頂けませんか?」

エリシャ
あ、BOIの任務のことは隠してるのね。
「ええ、構いませんよ。私はエリシャといいます。大学で考古学の教授をやっています。」
という感じでお互い自己紹介します。

KP
OK、じゃあここで二人は合流したということで。
では、そうこうしているうちにオークションが始まるようだ。
ちなみに出品物はこんな感じ。

【出品物のリスト】

エリシャ:
KP、出品物のだいたいの価値はわかりますか?

KP:
そうだね…、じゃあ二人とも「考古学」か「オカルト」で振ってみて。

エリシャ:
私は考古学で振ります。

アンナ:
私は初期値だけど、オカルトで。

エリシャ(考古学)→成功
アンナ(オカルト)→失敗

KP
では、エリシャは、出品されている品物のうち、「古いパピルス」と「短剣」が考古学的に希少なものであることがわかった。

KP
古いパピルスは、実はエジプト神聖文字で記された『エジプトの死者の書』そのものの太古の写本である。

KP
短剣は、全長30cm前後で刀は薄く、柄は青銅製でトキの頭部の形をしている。

KP
かなり古いもののように見えるが、刀身は刃こぼれ一つなく銀色に輝いている。

エリシャ
じゃあ、オークションではその二品に絞って落札を狙うのがよさそうね。
アンナはどうする?

アンナ
うーん、私は短剣が気になるので、短剣を狙うわ。

エリシャ
じゃあ、私は被らないようにパピルスを狙います。

KP
では、順番に競りを進めていこう。
まずパピルスの競りから始まる。
$1,000からスタートだ。

エリシャ
あ、そう言えば私たちはこのオークションにいくら持ち込んでるのかな?

KP
1920年代の貨幣価値を現代の1/10として、二人の所属組織から割り当てられた予算を1D10×$1,000で決めようか。

エリシャアンナ
(コロコロ)

KP
エリシャが$2,000、アンナが$6,000だね。

エリシャ
もしかしてミスカトニック大学って貧乏・・・?

アンナ
さっすが国家機関!太っ腹!

エリシャ
仕方ないわね。KP、とりあえず$1,000で入札します。

KP
じゃあ、多数の参加者から入札があって、$1,900まで上がった。

エリシャ
$2,000で入札。
これで打ち止めだけど・・・。

KP
残念だけど、$2,000では落札できず、その後も値は上がり続けた。
最終的には、$3,500で仮面の男に落札された。

エリシャ
うーん、残念。
あとはアンナ、がんばってね。

アンナ
まかせといて!

KP
では、次に短剣の競りが始まった。
競りは同じく$1,000からスタートだ。

アンナ
$1,000で入札!

KP
多数の参加者から入札があって、$2,000まで上がった。

アンナ
もちろん入札!

KP
数人の参加者から入札があって、$3,000まで上がった。

アンナ
まだまだ入札!

KP
3人の参加者から入札があって、$4,000まで上がった。
残っているのは、アンナとアラブ系の男と仮面の男だけだね。

アンナ
仮面の男ってさっきもパピルスを落札してたよね?もしかしてお金持ち?
けど負けられない。入札!

エリシャ
がんばれー!

KP
残る二人も入札し、$5,000まで上がった。

アンナ
うわー、まずいかも。
けどここまで来たら行くしかないよね。入札します!

KP
アンナ以外の2人からの入札は無いようだ。。
おめでとう、アンナが$5,000で落札だ!

アンナ
やったー!

エリシャ
すごーい!

KP
その後もオークションは続くけど、二人が入札しないのであれば、オークションの終了まで時間を飛ばすよ。

アンナ
了解です。

KP
では、オークションは無事終了した。
この後、落札した品物の引き渡し準備が完了するまで
二人はこの部屋で待機することになる。

KP
といったところで今回はここまで。
ご視聴ありがとうございました。

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