【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】トートの短剣#5

KP
さて、前回はエジプトに向けて豪華客船で航海中、突如あらわれた化け物にブトルスが殺害され、なんとか撃退したところからだったね。

では、続きを始めよう。

おー!

KP
化け物との戦闘が終わると、騒ぎを聞きつけた船長と航海士が現れ、3人は事情聴取を受けました。
さて、事情聴取にはどう答えますか?

アンナ
化物に襲われたと言っても信じて貰えないだろうし、
私たちが悲鳴を聞いて駆け付けたときにはブトルスが倒れていた、
と説明するのは?

エリシャ
いいんじゃない?
嘘じゃないもんね。

KP
そう説明するのね。
では、信じて貰えたか<信用>で振って貰える?

アンナ
<信用>かぁ、私は持ってないのよね。

エリシャ
じゃあ、<信用>を持っている私が説明します。
自分は大学教授だと名乗りつつ説明することで、
判定にボーナスはありませんか?

KP
いいでしょう。
さらに君たちは一等船室の乗客だから、そのボーナスもあげましょう。

当時の豪華客船は、一等船室には上流階級の名士が、
二等船室には教師や商人などの職業階級が、
三等船室には下層階級が乗っていたそうです。

では、<信用>に+30でどうぞ。

信用
エリシャ 50% + 30% → 23 成功

KP
では、船長たちはエリシャの説明を信じました。
そして船長は、航海士たちに犯人の捜索と警備の強化を指示しました。
3人はその場で解放され、ラウンジに戻りました。

エリシャ
ふぅ。信じて貰えて良かったわ。
それにしてもさっきの化け物はなんだったのかしら…。
KP、私たちはあの化け物の正体が分かりますか?

KP
そうですね、
<クトゥルフ神話>技能に成功すれば正体がわかります。

エリシャ
あ、私、さっき獲得した8%がある!
振ってみるね。

アンナ
ワンチャンあるで~。
クリストフもよろしく!

クトゥルフ神話
エリシャ 8% → 22 失敗
クリストフ 10% → 01 クリティカル

KP
げっ。クリストフがクリティカルで成功してる。

KP
では、クリストフにはわかるが、あの化け物は「次元をさまようもの」と呼ばれる怪物だ。
彼らは次元と次元の間や、宇宙の中のさまざまな世界の間を行き来できる、とされている。
さらにクリティカルなので、通常、このような洋上で出会うことはまずなく、
おそらく何者かが召喚したものであろう、ということまで分かった。

アンナ
じゃあ、あの化け物をけしかけた黒幕がいるということね。
黒幕は例のカルトかしら?
だとすると、この船に乗り込んでいる可能性があるわね。
また襲ってくるかもしれないから単独行動は避け、用心しましょう。

エリシャ
KP、襲撃に備えて、
今後、銃と短剣は常に持ち歩くようにしていいですか?

KP
一等船室の乗客であれば、
武器の所持も認められるということでいいでしょう。

では、これから船に乗っている間、
特に宣言がなければエリシャは銃と短剣を
常に持ち歩いていることにします。

アンナ
あ、そうだ!
あと、クリストフにさっきの魔法について問い詰めないと。

あんた、さっき魔法みたいなのを使ってたけど、あれは何なの?

クリストフ
あれは『幽体の剃刀』という魔法です。

アンナ
『幽体の剃刀』?
なんでそんな魔法を使えるのよ?

クリストフ
以前、ある書物を入手したのですが、
その書物の中でこの呪文を見つけました。

なるべく普段は呪文を使わないようにしているのですが、
先程はショックで動揺しており、つい使ってしまいました。
申しわけございません。

アンナ
魔道書を読んだのね。
…SAN値が減ると嫌だから、
これ以上は聞かないでおきましょう。

KP
さて、そんなこんなで夜も遅くなりましたが、
そろそろ全員部屋に戻って就寝ということでいいですか?

エリシャ
はい、おっけーです。

KP
では、全員部屋に戻って就寝しました。

船旅12日目

KP
いつものように夕食後、エリシャは自分の客室に帰ると
ドアの下の隙間からメモが差し込まれているのを発見しました。

エリシャ
メモ?
手にとって何が書かれているか読みます。

KP
メモには
「短剣のことで話がしたい。今夜0:00にデッキに来られたし。」
と書かれていました。

エリシャ
これは!
急いでアンナとクリストフに相談します。

KP
では、3人はラウンジに集まり、エリシャからメモのことを聞きました。

エリシャ
差出人は例のカルトかしら?
もし、それが化け物を召喚した奴だとすると、罠の可能性も…。

アンナ
…とりあえず行ってみましょう。
襲うつもりなら、わざわざ呼び出して警戒させるのも変よね。

KP
では、3人は呼び出しに応じるのね?

アンナ
うん。

KP
では、3人は指定された時間にデッキに到着した。

KP
デッキには、50代くらいの年配の女と、30代くらいの男が2人いました。
君たちに気がつくと、50代くらいの女が話しかけてきました。

年配の女
「来たね。どうやらメモは読んでくれたようだね。」

アンナ
KP、相手が武器を持っているかどうかわかりますか?

KP
特に武器のようなものは持っていないようです。

エリシャ
いきなり襲ってくることはなさそうね。
では、「あなたは何者?なぜ短剣のことを知っているの?」
と相手に話しかけます。

KP
年配の女はニヤリと笑うと、エリシャに答えました。

ダリア
「あたしはダリアってもんだ。
あの短剣は博士の手に渡る前から
もともとあたしが目を付けていたもんでね。」

「ところが一時行方不明になっちまい、行方を探していたところ、
例のオークションに出品されているのを知ってね。
短剣を落札したあんたらをつけさせて貰ったってわけさ。」

「もっとも、こいつらにあんたらを見張らせたんだけど、
ヘマして途中で見失っちまってねぇ。」

「行先はエジプトだろうという目星はついていたから、
どのみちこの船に乗るだろうとボストン港で待ち伏せしていたら
大当たりってわけさ。」

アンナ
アーカムで私たちを尾行していたのはこいつらだったのね。
じゃあ、「それで私たちに何の用なの?」
と聞きます。

ダリア
「あんたらと取引がしたい。
その短剣をあたしに譲って貰えるなら、相応の対価を払おう。」

アンナ
そうきたか。
「もし断ったら?」

ダリア
「何もしないさ。少なくともこの船の上ではね。」

アンナ
ん?
あの化け物をけしかけてきたのが
こいつらだとすると変ね。

よし、ちょっとカマかけてみるんで、
エリシャ、心理学お願い。

エリシャ
おっけー!

アンナ
「信じられないわね。
断ったらまたあの化け物を使って襲わせる気なんでしょ?」

「こちらはあの化け物を呼び出したのが
あんたたちだってわかってるんだから、
嘘をついても無駄よ。」

ダリア
「化け物?何のことだい?」

エリシャ
KP、今の発言に対して<心理学>できますか?

KP
エリシャは、相手は本当に化け物に
心当たりがないようだと思ったよ。

アンナ
うーん、念のためもう一回。
「とぼけても無駄よ。
あんたたちがカルトであることはわかっているんだから。」

KP
「カルト?なんだいそりゃ?
さっきから話が見えないね。」

エリシャ
KP、今の発言にも<心理学>できますか?

KP
エリシャは、相手はカルトにも
心当たりがないようだと思ったよ。

アンナ
あれ、どうやら本当に化け物ともカルトとも無関係みたいね。
じゃあ、何が目的なのかしら?
「あんたたちがカルトじゃないとしたら、なぜこの短剣が欲しいの?」

ダリア
「それは教えられんね。」

アンナ
KP、教えないと取引に応じることはできないと、
相手に<いいくるめ>できますか?

KP
いいでしょう。
ダイスロールどうぞ。

アンナ
言いくるめ 70% → 17 成功

KP
では、アンナの言葉を聞き、
ダリアは少し考えて言いました。

ダリア
「その短剣は神殿のありかを示す鍵なのさ。」

アンナ
神殿?

ダリア
「古代エジプトの神殿だよ。
その短剣はそこに導く鍵なのさ。」

アンナ
古代エジプトの神殿?鍵?
その話は本当なの?

ダリア
「信じる信じないは自由さ。
さぁ、教えられるのはここまでだよ。
取引に応じるのかい、どうなんだい?」

アンナ
もちろん断るけど、断ったら船を下りた後に何かしてきそうよね…。

エリシャ
そうだ!
この短剣を持つと呪われるって脅してみていい?

アンナ
お、グッドアイデアかも。
やってみましょう。

エリシャ
KP、この短剣を持つと私みたいに呪いにかかることになるよって脅かします。

KP
では、ダリアが信じたか、<いいくるめ>か<説得>で振ってみて。

エリシャ
じゃあ、<説得>で振ります。

エリシャ

説得 50% → 44 成功

KP
ダリアはエリシャの話を聞くと、少し考えてこう言いました。

ダリア
「どうやら短剣を持つと呪われるという話は本当のようだね。
これまでも所有者が度々変わっていたのも、そのせいだったのかい。」

「いいだろう、しばらく短剣はお前たちに預けておく。
お前たち、いくよ!」

KP
ダリアと男たちは、そう言うと去って行きました。

アンナ
おとなしく引き下がってくれたみたいね。
けど、カルト以外にも短剣を狙ってるやつらがいるなんて、前途多難ね…。

船旅14日目

KP
14日目になり、エリシャはまた新しい幻視をみました。
ローブを纏った男たちの入っていった建物の正面には、それぞれが高さ4.5mほどもある二体の大きな石像がある。
どちらも何らかのしゃがんだ動物を象っているようだ。

この幻視は30分間続きました。

船旅17日目

KP
17日目になり、エリシャはまた新しい幻視をみました。
男たちの入っていった建物には大きな円柱の立ち並ぶ大広間があった。
その建物の壁や柱は、色鮮やかに塗られたエジプトの神々や魔物の巨大な姿、そして神聖文字で覆われている。

この幻視は1時間続きました。

船旅18日目

KP
とうとう船はアレキサンドリア港に到着しました。
エリシャは幻視分でSAN値を2減らしてください。

アンナ
やっとついた-!
カルトやダリアに後をつけられないよう、出来るだけ急いで船を離れましょう。

KP
では、3人は急いで船を下りると、関税に向かいました。
そこには入国審査を待つ大勢の人がいました。

エリシャ
KP、普通に待つとどれくらいかかりそうか分かります?

KP
そうですね、列の進み具合から4~5時間はかかりそうだと思いました。

アンナ
げっ。
そんなに待ってたら日が暮れるわ。
なんとかならないの?

KP
では、お二人とも幸運で振って下さい。

成功

KP
エリシャは前に並んでいる客が係員を呼びとめ、一言二言話した後、お金を渡しているのを目撃しました。
その後、客は係員に連れられて、関税を抜けていくのが見えました。

アンナ
なるほど、賄賂ってわけね。
じゃあ…、
クリストフ、よろしく!

KP
クリストフは「承知いたしました。」と言うと、
係員を呼びとめ、一言二言話した後、100ドルを渡しました。
すると、係員は3人に手招きでこっちに来いという合図をしています。

アンナ
やった!
ついていきま~す♪

KP
係員に連れられて、3人は関税でパスポートと銃の携帯許可書のチェックを受けると、問題なくエジプトに入国できました。

KP
関税を抜けると広場に出ました。
広場は旅行客や客引きでごった返しており、大勢の人で賑わっています。

エジプトの描写

エリシャ
ふう。無事アレキサンドリアに着けたけど、これからどうする?

アンナ
ブトルスがいなくなっちゃったから、この先どうするか困ったわね…。

KP
そんな感じで三人が広場を歩いていると、自分達を名前で呼ぶ一人の男が話かけて来ました。

KP
「エリシャさん、アンナさん、クリストフさんですね?」

エリシャ
そうだけど?あなたは誰?

ミハイール
「良かった!やっと会えた!
私はコプト教の修道士でミハイールと申します。」
「ブトルスから電報を受け、あなたがたに協力するため、お迎えに参りました。」

アンナ
ブトルスの仲間?

エリシャ
KP、念のため今の発言に心理学できますか?

KP
アンナは彼が嘘をついているかどうかわからなかった。

エリシャ
失敗しちゃったかな?
とりあえず挨拶します。

KP
「みなさんのことは、ブトルスから聞いていたので、すぐに分かりました。ところで、ブトルスは今どこに?」

アンナ
実は…と、ブトルスが船上で亡くなったことを伝えます。

KP
アンナの発言を聞いて、ミハイールは明らかにショックを受けたようだ。

ミハイール
「なんということだ…。こうしてはいられない。
奴らの魔の手が今も迫っているかもしれない。
一刻も早くアシュムネインに向かいましょう。」

KP
といったところで今回はここまで。
次回はいよいよエジプトでの探索からになります。
ご視聴ありがとうございました。

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