ネクロノミコンはアラブの狂える詩人、アブドゥル・アルハザードによって西暦730年頃に記された魔導書です。
正確には、彼がアラビア語で記した「アル・アジフ」という書物をギリシャ語に翻訳した際に、「ネクロノミコン」という名がつけられました。
この書物には大きく分けて二つのことが書かれています。
一つ目は太古の地球を支配した邪神たちの歴史について、二つ目は邪神の召喚方法や魔術についてです。
そして最も重要なことは、この書物は読んだ者を狂わせる、あるいは非業の運命へと導く力を有している点です。
この力は著者のアルハザードにさえ影響を及ぼし、彼は見えない魔物に食い殺されるという末路を辿っています。
ゆえにネクロノミコンは禁断の書物として人々の目から隠されることになったのです。