風を司る旧支配者 ハスターとは【クトゥルフ神話解説】

「名状しがたきもの」「邪悪の皇太子」という異名を持つハスターは、牡牛座アルデバラン付近のヒヤデス散開星団に存在するという、異界都市カルコサに棲んでいます。

ハスター

ハスターの外観は諸説ありますが、不可視の存在であるとも、触手で覆われた巨大な蜥蜴の姿をしているとも言われています。

またハスターは、黄色いボロを身にまとい、蒼白の仮面を着用している、黄衣の王という化身の姿を取ることもあります。
今はこちらの姿のほうが有名かもしれませんね。

ハスター(黄衣の王形態)

ハスターは地・水・火・風の四大元素のうち、風の属性の首領であるとされ、ツァールとロイガー、イタクァなど、風の属性の神々を束ねているとされています。

また、羊飼いを慈悲深く見守る温厚な神としても知られ、フォマルハウトに住まう火の属性のクトゥグアと同盟関係にある一方で、水の属性のクトゥルフと敵対関係にあるとされています。

ハスターを召喚するには、アルデバランが上る夜に、牡牛座を模すようにV字型に並べた9本のモノリスの前で儀式を行う必要があります。
ただし、ハスターを召喚し、契約した人間は、手足の骨を失い、皮膚がうろこ状になってしまいますので、覚悟が必要です。

クトゥルフ神話解説
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