暴風のウェンディゴ イタクァ【クトゥルフ神話解説】

「風に乗りて歩むもの」という異名を持つイタクァは、同じ風の神格であるハスターと主従関係にある、風を司る旧支配者です。

その姿は人間と似ていますが、恐ろしく巨大で、紅く不気味に光る眼と、鉤爪のある長い手を持ち、足には水かきがあります。

地球上の北半球の極寒地域を主な縄張りにしているとされ、氷雪の夜に星間宇宙を吹く風に乗って一瞬で顕現するとされています。
イタクァが顕現する際には暴風が吹き荒れ、雷が鳴り、翌日には巨大な足跡が雪原に残ります。

一説によるとイタクァは、カナダの伝承に伝わる精霊「ウェンディゴ」と同一であるとされ、秋に住処から出て森林地帯を徘徊し、運悪く遭遇した人間を連れ去るとされています。

ウェンディゴ

連れ去られた人間は生贄として地球外を連れまわされた後、ハスターの眼前に引き出され、最後は高所から大地に投げ捨てられ、凍死体となって発見されると言われています。

その一例として、ミスカトニック大学の最年少の女性博士、ローラ・クリスティン・ネーデルマン博士がカナダ北西部のビック・ウッドを調査中にウェンディゴに遭遇し、その隊員の一人が連れ去られました。

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