【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】トートの短剣#9

さて、前回は初日の遺跡の探索が終わり、今日の作戦の相談をしたところからだったね。
では、続きを始めよう!

おー!

アンナ
念のため作戦のおさらいをするわね。

エリシャ
うん。

アンナ
作戦はこうね。

①朝、二人一組に分かれて遺跡を探索することを提案する
②提案が通ったら、エリシャがクリストフと二人になったところで彼にも作戦を伝え、二人で遺跡を発掘する
③もし今日、エリシャ達が遺跡を見つけたら、ミハイールには知らせずに、明日を待たず深夜に遺跡に突撃する

エリシャ
おっけー!

KP
では、次の日の朝になりました。
さて、どうしますか? 

アンナ
朝になったら作戦通り、 二人一組に分かれて遺跡を探索することを提案します。
「今日はエリシャとクリストフが大きな石の場所、
私とミハイールが瓦礫の場所で、二手に分かれて探索するのはどうかしら?」

エリシャ
「うん、そのほうが効率的ね。私は賛成~!」

クリストフ
「私も構いませんが。」

(暗い顔をした後)
ミハイール
「そうですね。私も異論ありません」

アンナ
よし、ここまでは作戦通りね。
「じゃあ、今日は二手に分かれて遺跡を探索しましょう。」

KP
では、君たちは二人一組に分かれて遺跡の探索を行うことにしました。

KP
まずはアンナ・ミハイール組に場面を移そう。
二人は昨日の瓦礫の山の場所に着きました。
さて、どうしますか?

アンナ
本命はエリシャの場所だけど、怪しまれないようにそれなりにちゃんと探索しないとね。
「じゃ、探索を始めましょうか。
何か見つかったら教えてね。私はこの辺を調べるから。」
と言って、その辺を適当に探索します。

KP
ミハイールは「わかりました」と言って探索を始めました。

アンナ  
ミハイールは真面目に探索している?

KP
特に不審な様子はなく、黙々と探索をしているようです。

アンナ
よしよし。
じゃあ、このままミハイールが怪しい行動を起こさないように、常に目を離さないようにします。

KP
はいはい。
では、次はエリシャ・クリストフ組に場面を移そう。

KP
エリシャとクリストフは、昨日の大きな石の場所に着きました。
さて、どうしますか?

エリシャ
まず、クリストフに昨日アンナと話したことを伝えます。
かくかくしかじか。

KP
エリシャの話を聞いたクリストフは、仮面の上からは特に驚いた様子も見せず、次のように答えました。

クリストフ
「なるほど、そういう訳でしたか。
ミハイールが敵と決まったわけではありませんが、事の次第が明らかになるまで、私も彼には注意するとしましょう。」

エリシャ
じゃあ、クリストフにも作戦を伝えたところで、神殿の入り口を探しましょうか。
とりあえず二人で周辺の発掘を開始します。

KP
OK。ではここで、神殿が見つかったかどうかの判定方法について説明します。
探索は1回行うごとに2時間かかります。
探索を行うごとに、考古学または幸運/2の高い方でロールします。

もし、神殿のある場所を探索していた場合、3回連続で判定に成功すれば、
神殿を見つけることができます。

アンナ
私は幸運の半分で28%を3回連続で成功しなくちゃならないってこと?
ほぼ無理ね…。
 

エリシャ
私は考古学80%だから、3回連続で成功するかどうかは五分五分ね。
クリストフやミハイールも判定に参加できるの?

KP
今回は二人が各チームの代表でロールということでお願いします。
では、まず最初の2時間の探索が成功したかどうかのロールをどうぞ。

探索
エリシャ 80% → 70 成功
アンナ 28% → 66 失敗

アンナ
まぁ、予想通りね。

KP
では、続けて次の2時間の探索が成功したかどうかのロールをどうぞ。

探索
エリシャ 80% → 7 成功
アンナ 28% → 84 失敗

エリシャ
あと1回!あと1回!

KP
では、3回目の2時間の探索が成功したかどうかのロールをどうぞ。

探索
エリシャ 80% → 76 成功
アンナ 28% → 83 失敗

エリシャ
な、何とか成功!

アンナ
やった!
KP、遺跡はみつかった?

KP
エリシャとクリストフが大きな石の周辺を6時間ほど掘り進めると、
エリシャのスコップにカツンと硬い手ごたえがありました。

そのあたりを掘り返してみると、なんとそこには地下へと続く階段の入り口がありました。

エリシャ
わーい!

アンナ
これで作戦の第二段階クリアね。。
あとはミハイールにバレないよう、夜を待って遺跡に突入ね。

KP
その後、4人は探索は切り上げて宿に戻ったということでOKかな?

アンナ
OKです。

KP
では4人は宿に戻った。
そこで君たちは今日の探索の成果を共有するだろう。

エリシャ
その場では今日は何も見つからなったと言っておきます。

アンナ
こっちもだめだったわー(棒

KP
では明日は頑張ろうということで、その場は解散しました。
  
エリシャ
部屋に戻ったら、アンナにこっそり遺跡が見つかったことを伝えます。

アンナ
よし、じゃあ早速、深夜に遺跡に乗り込むぞー!

エリシャ
おー! 

アンナ
あ、そうだその前に・・・。
KP、遺跡に行く前にしておきたいことがあるんだけど、いい?

KP
(ごにょごにょ)
あ、なるほど。
いいですよ。

エリシャ
??

アンナ
万が一の自体に備えて、ちょっとね。
知らないほうが盛り上がるから、今は秘密♪

エリシャ
うー、何だろう?

KP
では、このまま深夜まで時間を進めます。
早速ですが、アンナ、エリシャ、クリストフの3人は、
昼間に発見した地下への階段の入り口に着きました。

アンナ
中に入る前にちょっと覗いてみます。
どんな感じ?

KP
中は真っ暗で何も見えませんね。

アンナ
聞き耳もしてみていいですか?

KP
どうぞ。

聞き耳
アンナ 70 → 32 成功

KP
中からは特に音はしませんでした。

アンナ
とりあえず中に入ってみるしかなさそうね。
ランタンを焚いて、アンナ・エリシャ・クリストフの順でゆっくり進んでいきます。
前は私が見るから、クリストフは背後に注意しててね。

クリストフ
「承知しました。」

KP
3人が階段をゆっくり下りると、そこには大きな空間がありました。
あたりはしんとしていて、暗闇と静寂に包まれています。

アンナ
ランタンであたりを照らしながら目星してみます。

KP
どうぞ

目星
エリシャ 80 → 90 失敗
アンナ 70 → 10 成功

KP
目星に成功したアンナは、この場所は何本もの柱が立ち並ぶ広間であることがわかりました。
あと、この広間は入ってきた入り口以外は、どこにも出口がないこともわかりました。

アンナ
ここが神殿なのは間違いなさそうだけど・・・。
目的の場所はここでいいのかしら?

エリシャ
うーん、これと同じ場所をどこかで見たような…。

エリシャ
あ、そうだ!幻視だ!
幻視で私、一度この場所に来てるかも!

KP
(お、気付いたか)

アンナ
幻視の内容を思い出せる?

エリシャ
えーと。(メモを見ながら)
たしか、ここから奥にある隠し戸を開けて奥に進んでいたから…。
KP、幻視で隠し戸があったあたりを調べてみていいですか?

KP
エリシャが幻視で隠し戸があったあたりを調べると、
幻視と同じように隠し戸を見つけました。

エリシャ
思った通りだわ。
ここから次の部屋に行けるはずよ!

アンナ
ナイス!
先に進みましょう。

KP
3人が隠し戸から先に進むと・・・、
地下へとつながる長い階段がありました。

エリシャ
幻視ではここを下りていったわ。
おそらく、この奥に目的の場所があるはずよ。

アンナ
おっけー。
ランタンをかざしながらゆっくり下りましょう。

KP
三人は地下へとつながる長い階段を下りていきました。
階段の一寸先は真っ暗で完全な静寂に包まれています。

まるで古代から時間がとまってしまったような冷たい空気の中を
ランタンの明かりと3人の足音だけがカツンカツンとこだましていきます。

時間にしてほんの数分が、3人には数十分にも感じられた頃、
階段が終わり、目の前に大きな扉が現れました。
両開きの金属製の重厚な扉です。

エリシャ
扉に目星していいですか?

KP
どうぞ。

目星
エリシャ 80 → 22 失敗
アンナ 70 → 53 成功

KP
扉は奥に押すと開く造りで、鍵はかかっていないようです。

アンナ
扉に聞き耳してみます。 

KP
どうぞ。

聞き耳
アンナ 70 → 91 失敗

KP
扉の中からは特に何の音もしませんでした。

アンナ
あちゃー、失敗しちゃった・・・。
聞き損ねたのか、本当に何も聞こえなかったのかどっちかしら・・・?

エリシャ
でも、ここしか道はないし、開けるしかないよね?

アンナ
KP、注意しながら扉をちょっとだけ開けて中を覗いてみます。

KP
アンナが扉を少し開けてランタンで照らすと、
そこは大きな広間がありました。

エリシャ
中に何か見えますか?

KP
それ以上はランタンの光が届かないので、
中に入ってみないとなんとも言えません。

アンナ
ランタンで前方を照らしながらゆっくり中に入ります。

KP
3人がランタンで前方を照らしながら進むと
そこは20m四方はありそうな大きな部屋でした。
また、前方には次の部屋へと続く扉があることが分かりました。

と、君たちが部屋の中に入ったその時。
後方から何かが3人めがけて飛んできました。
後方からの不意打ちなので、回避は不可能です。

アンナ
えっ!?しまった!

KP
飛んできたのは4本のナイフです。
(コロコロ)
全部命中。
誰に当たったかはダイスできめますね。
(コロコロ)
クリストフに2本、エリシャに2本命中です。

ダメージは、クリストフに4点と2点、
エリシャに4点と3点です。 
外套の防護点分はダメージから引いて良いですよ。

エリシャ HP 11 – 5 → 6
クリストフ HP 14 – 4 → 10

アンナ
エリシャ、大丈夫!?

エリシャ
あ、あぶなかったけど、
外套の防護点があったおかげで、なんとか意識は保ってる。

アンナ
そこにいるのは誰!
ナイフを投げてきた方向を振り返ってランタンを向けます!

KP
そこには黒づくめの男たちが3人と、君たちのよく知る顔がいました。

ミハイール
(黒い顔で)
おやおやみなさん、こんなところでお会いするとは奇遇ですね。

アンナ
ミハイール!
やっぱりあなた敵だったのね。

ミハイール
「ブトルスを始末した時に証拠は残していないはずですが、いったいどこで気づいたのでしょう?」
「いや、今となってはそれもどうでもいいことです。」
「今朝の二手に分かれての探索は悪手でしたね。
あれで私もエリシャさんの探索場所が本命であることに気が付きました。」

アンナ

「・・・あんたの望みは何なの?」

ミハイール
「短剣を渡して頂けますか?
あと、これから行う儀式に協力して頂きます。」

エリシャ
アンナ、どうする・・・?
これってピンチじゃない!?

アンナ
(KP、例の準備はもうできてる?)

KP
(はい、できてます。)

アンナ
「わかった、降参する。」
と言って両手を上に上げます。

エリシャ
ええっ!?

アンナ
(いいから私の真似をして、降参したフリをして。)

エリシャ
(策があるの?わかったわ。)

アンナ
「この状況で戦ったら、さすがに勝てないわ・・・。
短剣なら渡すから好きにするといいわ。」

ミハイール
「ほう、賢明ですね。こちらとしても無駄に犠牲を出すのは本意ではないですからね。
では短剣をお渡し頂けますか?」

アンナ
「エリシャが懐に持っているから、確かめたらいいわ。」

ミハイール
「ふむ。取ってきなさい。」

KP
ミハイールがそういうと、
部下二人がエリシャのそばに行き、短剣に手を伸ばし…

アンナ
今よ!

KP
その瞬間、入り口の方から3発の銃声が聞こえました。
(コロコロ)
そのうちの3発が、エリシャのそばにいた男二人に命中しました。
ダメージは、男1に10点、男2に6点と2点です。

男1 HP 10 – 10 = 0
男2 HP 10 – (6+2) = 2

男1と男2はそのまま倒れて動かなくなりました。

アンナ
KP、そのまま私も残りの男3に武道キックで攻撃します!

アンナ→男3

キック/武道 90%/80% → 04 クリティカル

ダメージ
4D6 + 2D4 → 22

KP
・・・全体重を乗せたアンナの後ろ回し蹴りがゴキッと決まり、
男3は3mほど後ろに吹っ飛んで壁に叩きつけられた後、
ピクリとも動かなくなくなりました。

エリシャ
22点て、オーバーキルどころじゃないわね・・・。
ミンチになってない?

アンナ
この状況では仕方ないとはいえ、ついに人を殺めてしまった(涙

KP
部下3人を瞬く間に倒されたミハイールは一瞬呆然とした後、
「くっ」というと、神殿の奥に向かって逃げだしました。

アンナ
KP、銃で追撃できる?

KP
暗闇で照準がつけられないので無理ですね。

アンナ
今のところは放っておきましょう。
ありがとうダリア。おかげで助かったわ。

ダリア
なーに、あたしらは自分の仕事をしたまでさ。

エリシャ
アンナが言ってた遺跡に行く前にしておきたいことって、
これのことだったのね。

アンナ
そう、ダリアに万が一に備えて後ろからついて来てもらってたの。
とはいえ、結構危なかったわね。

といったところで今回はここまで。
次回はいよいよクライマックスです。

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