クトゥルフは、その名前がそのまま神話名になっているとおり、人類に最も知られているクトゥルフ神話の神格です。
ただ、クトゥルフ神話に登場する神々の中で、極めて力のある存在ではありますが、実は最強というわけではありません。
クトゥルフ神話の神々は「外なる神」「旧神」「旧支配者」の三つに分類され、クトゥルフはそのうちの「旧支配者」にあたります。
【外なる神】
「旧支配者」のなかで、特に力ある者たちは「外なる神」と呼ばれる。ここに属する神々は宇宙の起源から存在し、物理的肉体を持たない超自然生命体、あるいは宇宙のエナジーそのものだと考えられている。
【旧支配者】
遥かな太古に宇宙のどこかで誕生したとされる超生命体。外なる神には及ばないものの、性質はおしなべて邪悪であり、人類にとっては計り知れない脅威となる。
一説によれば外なる神から産まれたものたちで、地・水・火・風のいずれかの属性を持つという。
というわけで、旧支配者であるクトゥルフは、力では外なる神には及ばないのです。
けど、神話の名前になってる訳だから凄いね!
まぁ、クトゥルフ神話内の存在感という意味では1,2を争う神格だからな。
クトゥルフの姿はタコのような頭部に、イカのような触手、手足には鉤爪を備え、背中には蝙蝠のような羽を生やしています。
そんなわけで水を司る邪神と考えられています。
何か魚介類みたいですね。食べると美味しいんでしょうか?
さぁ…?
ちょっと試してみてくれ。
クトゥルフは遥か昔に宇宙から地球に飛来し、「古のもの」と呼ばれる先住民族が住んでいたムー大陸を侵略し、その支配下に置きました。
さらにクトゥルフは自らが住む都市ルルイエを築き、その眷属と人類の先祖によって崇拝され、地球への支配力を高めました。
しかし、このままじゃいよいよ地球がやばい、ってところで、星座の変化によって力を失い、今はイースター島近くの海底で、ルルイエを石棺に眠りについているのです。
ルルイエは太平洋、南緯47度9分 西経126度43分の海底に位置し、ニュージーランドと南アメリカ大陸と南極の中間辺りにあります。星辰が正しく揃ったとき、クトゥルフは再び目覚め、ルルイエは浮上すると伝えられています。
ルルイエにご興味のある方は、私のYouTubeチャンネルにあるクトゥルフ神話TRPGリプレイ『黄昏の少女』を見て下さいね!