KP
さて、前回はオークションで短剣を入手したが、何者かの魔術によってアンナが呪われ、それを解くためにエジプトに向かうことを決めたところまでだったね。
では、続きを始めよう。
おー
KP
では場面はオークション会場の博士の邸宅からだ。
オークションも終わり、時刻は14:00過ぎだけど、これからどうする？
14:00
エリシャ
えーと、そういえば明後日のエジプトへの船は何時にどこ出発なの？
KP
ボストン港を15:00に出発ですね。
アーカムからボストンまでは、電車で２時間くらいです。
エリシャ
じゃあ、出港まで時間があるから、とりあえずアーカムに戻らない？
KP、エリシャの家はアーカムのアップタウンにあることにしたいんだけどいい？
KP
ふむ。アップタウンは高級住宅街だから家賃は月$80ほどかかるけど、
エリシャは教授だから収入は十分にあるということでいいでしょう。
認めます。
エリシャ
やった♪
アンナ
アンナはアーカムの住人じゃないけど、
今はアーカムのホテルに泊まってるということにしていい？
KP
いいでしょう。
エリシャ
じゃあ、アンナももし良ければ、明後日の出発まで私の家に泊まらない？
アンナ
ありがとう。
お言葉に甘えさせて貰うわ。
KP、というわけで、ホテルの荷物を引き取って、そのままエリシャの家に一緒に向かいます。
KP
OK。
（ころころ）
アンナ
ん？
なんか今、ダイス振らなかった？？
KP
いえいえ、お気になさらず。
では、二人は車で博士の家からアンナのホテルに寄った後、エリシャの家に向かった。
エリシャの家があるアップタウンは、裕福な階級の住民が居を構える地区であり、
中央を走る２つのレンガ敷きの道路は、キャンパスとミスカトニック河を見下ろしてテラスのように並んでいる。
道幅はたっぷり18mあり、立派な街路樹が日陰を作っている。
どちらの道路もジョージ王朝／フェデラル様式の屋敷が並んでいる。
かつては工場オーナーたちの家であった。
警察は頻繁にこの地区をパトロールする。通りをブラブラすることは、特に日没後には、ここでは許されていない。
エリシャの家はウェスト・ピックマンストリートに面した「ティンブルトン・アームス」という高級アパートの５階だ。
クリーニング、メイドのサービス、フルタイムの守衛が付いている。
16:00
アンナ
わぁー、素敵なアパートね。
お邪魔しまーす！
エリシャ
どうぞ。
じゃ、紅茶を淹れるのでちょっとまっててね。
フォートナム＆メイソンのアールグレイを淹れて、お菓子と一緒に出します。
(紅茶を淹れる音)
アンナ
あ、そこの紅茶おいしいよね！
私も好き。
KP
では、二人は温かい紅茶を飲み、一息つくことができた。
(ティーカップの音)
17:00
アンナ
ふう。じゃあ、落ち着いたところで、
エジプトに行く前に明日しなければならないことを
まとめましょうか。
エリシャ
うん。
アンナ
まず、旅の準備のために、買いものが必要ね。
探索に必要なものをエジプトで揃えるのは難しいと思うし、
こっちで購入したほうが良いと思うわ。
エリシャ
うん、そうね。
あと、短剣に書かれた古代エジプト神聖文字について調べておいた方がいいと思う。
今ある手がかりはそれだけだし、ミスカトニック大学で調べれば何かわかるかも。
アンナ
じゃあ、明日はまずミスカトニック大学に行って、そのあと買い物しましょう。
エリシャ
賛成！
KP
方針はきまったかな？
この後特にすることがなければ、明日まで時間を進めるけどいいかな？
エリシャ
OKです。
09:00
KP
では、次の日の朝、二人はエリシャの家を出てミスカトニック大学に向かった。
エリシャの家からミスカトニック大学は徒歩で10分ほどの場所にある。
エリシャ
KP、あとで買い物に行く予定があるから、私の車で行きたいんだけどいい？
KP
OK。車で行くならほんの数分で着く。
ミスカトニック大学はマサチューセッツ州の保守的な街、アーカムの胸に抱かれた、小さな、一見して典型的なニューイングランドの大学だ。
さまざまな分野において切望される学位を提供し、高い学術的水準を誇っている。
大学の教授陣、および生徒の九割は、ミスカトニック大学がまったく普通の街にあるまったく普通の大学だと思っている。
さて、二人はミスカトニック大学の学芸系学部ビルの前についたけど、これからどうする？
エリシャ
えーと、調べたいのは古代エジプト神聖文字だから…。
KP、知り合いにエジプト学の専門家はいないかな？
KP
エリシャと同じ考古学部にエジプト学のフェルディナンド・アシュリィ博士がいるね。
28歳とまだ若く、エリシャと年も近いので、普段から交流があるということでいいでしょう。
10:00
エリシャ
やった。ついてる！
KP、彼の研究室に行って、コンコンとドアをノックします。（ノック音）
「エリシャです。こんにちは。」
KP
すると、部屋の中から
「開いてるよ。どうぞ！」
という声が返ってきました。
エリシャ
では、ドアを開けて部屋に入ります。
KP
エリシャとアンナはフェルディナンドの研究室の中に入った。
部屋の中は、本やら発掘品やらで足の踏み場がない状態だ。
アンナ
あー、こういう部屋の学生、良くいるよね。
KP
すると、本の山の向こうから、フェルディナンドがひょっこり顔を出した。
フェルディナンド
「やあ、エリシャ。今日は何の用だい？」
エリシャ
「ちょっとあなたに見てもらいたいものがあって。」
と言って例の短剣を見せます。
フェルディナンド
「ふーん、これまた随分と古いものだね。これはトキの意匠？古代エジプトの品かな。」
フェルディナンド
「おや？ここに彫られているのはエジプト神聖文字だね。」
エリシャ
「それを読んでもらおうと思ってあなたに会いに来たの。
私には読めないんだけど、あなたなら読めるかと思って。」
KP
フェルディナンドは「ちょっと待って」と言うと
紙に何かを書き始めた。
フェルディナンド
「できた。この文字の翻訳としては、この6種類が考えられる」
KP
そういうと彼はエリシャに1枚の紙を手渡した。
審判の場に休息はない
審判の場に安息はない
門には休息はない
門を通じて休息はない
門には安息はない
門を通じて安息はない
エリシャ
「門？休息？これってどういう意味？」
フェルディナンド
「休息のほうはわからないけど、門という言葉が意味するところは二つ考えられる。」
「一つは、この短剣が何らかの門の鍵である可能性。」
「もう一つは、この短剣自体がどこかと繋がる門である可能性。」
アンナ
うーん、どっちなのかしら？
フェルディナンド
「これ以上は、ちょっと分からないなぁ。それこそカイロの国立博物館で調べれば何か分かるかもしれないけどね。」
KP
残念ながら、フェルディナンドにわかるのはそこまでのようです。
エリシャ
じゃあ、彼にお礼を言って部屋を出ます。
「ありがとう！また今度お礼するね」
フェルディナンド
「また厄介なことに首をつっこんでるのかい？気を付けなよ。」
エリシャ
ははは。
ありがと。
KP
では、二人はフェルディナンドの部屋を後にした。
今の時刻は午前11:00過ぎです。
11:00
エリシャ
えーと、この短剣についてわかったことをまとめると、この短剣が何かの門の鍵になってるか、これ自体が何かの門であるってことね。
アンナ
あと、カイロの国立博物館で調べれば何か分かるかもって情報もあったね。
エジプトに着いたら博物館に行ってみましょうか。
エリシャ
うん。
じゃあ、そんなところかしら？
大学での用事は済んだし、次は買い物かな？
アンナ
うん、買い物にいこう。
KP、アーカムで買い物をするにはどこに行けばいいかわかる？
KP
エリシャはアーカムの住人だから知ってていいかな。
買い物をするなら商業地区だね。
二人は商業地区に行くということでいいかな？
アンナ
いいよ。
12:00
KP
では、二人はミスカトニック大学を出て、商業地区に向かった。
幅が二つの街区画しかないこの狭い地区は、川沿いの低い土地に広がっている。
おそらくアーカムの商店の75%まではこの地域にあるだろう。
こういう場所は普通はダウンタウンと呼ばれるものだが、ここでは「マーチャントへ行く」という言い方をする。
というのは「ダウンタウン」という名前の地域が川の北側にあるからだ。
KP
ところで今、車を運転しているのはエリシャということでいいかな？
エリシャ
私の車だからそうよね。
KP
では、車の運転中、エリシャの目の前の風景が突然変わった。
昨日と同じ風景だ。
エリシャ
えっ、また？
今、車の運転中だけど、どうななるの！？
KP
では、走行中か信号待ちで停車中かを幸運で判定しましょう。
走行中だと、ちょっと大変なことになりますね。
エリシャ
ひえー！
（ころころ）
幸運 85→06
KP
では、運よく信号待ちで停車中でした。
エリシャ
あ、あぶなかった。
アンナ
KP、エリシャの様子がおかしいことに気が付けない？
KP
そうですね。信号が青になっても発進しないエリシャを見て、何かおかしいと気づくでしょう。
アンナ
エリシャ、信号変わったよ？
どうしたの？
KP
幻視の内容は昨日とまったく同じで、1分ほどで終わった。
昨日とまったく同じ内容なので、SAN値の減少はなしです。
エリシャ
もとに戻ったら、急いで車を安全な場所に移動させて止めます。
アンナ
エリシャ、大丈夫…？
まさか昨日と同じやつ？
エリシャ
そうみたい。内容も全く同じだった。
もしかするとこれ毎日視るのかも･･･。
アンナ
念のためこれからはいつ幻視になってもいいようにしておきましょう。
とりあえず運転は私が変わるから、エリシャは休んでて。
エリシャ
ありがとう。そうさせて貰うわ。
13:00
KP
では、アンナの運転で、その後は何事もなく商業地区についた。
さて、どうしますか？
アンナ
ふふふ。
昨日の夜、買いたいものを書き出しておいたんだ。
オーバーコート 装甲+１
革のブーツ
ショルダーバッグ
筆記用具
化粧道具
手鏡
懐中時計
オペラグラス
ランタン
マッチ
着替え
変装道具
エリシャ
私はこれ！
トレンチコート 装甲+１
革の手袋
革のブーツ
ホルスター
38口径オートマチック（所持）
革のリュックサック
弾倉×5
メモ帳
筆記用具
虫眼鏡
医療キット
懐中時計
ランタン
ピッケル（ひも付き）
マッチ
着替え
KP
ず、随分たくさん買うんですね。
まぁ、デパートに行けば一通り手に入るでしょう。
アンナ
じゃあ、デパートに行きます。
KP
では、二人はグリーソン百貨店という4階建てのデパートに行き、必要なものを全て購入することができました。
14:00
アンナ
これで準備おっけーね♪
エリシャ
じゃあ、買い物を終わったし、そろそろ家に帰る？
KP
では、二人ともここで<目星>を振ってみて。
アンナ
ん、何かな？
エリシャ ファンブル
アンナ 成功
KP
・・・。
では、エリシャは荷物を買いすぎて前が見えず、転んで転倒してしまった。
HPを１減らしておいてください。
KP
アンナは時折誰かに見られているような違和感を感じた。
思い返してみると、オークション会場を出てから度々そんな違和感があった気がした。
アンナ
もしかして誰かにつけられてる？
しまった。そういえば、博士の家を出る時にKPがダイスを振ってたけど、
あれって追跡されてたのかも。
エリシャ
どうしよう？
アンナ
KP、ちょっと相談したいんだけど、少し時間を貰える？
KP
どうぞ。
アンナ
敵が誰かは分からないけど、狙いは多分短剣だと思う。
手を出して来ないということは、
隙を伺っているか、監視しているかのどちらかね。
エリシャ
オークション会場を出た時から追跡されてたとすると、
エリシャの家もばれてるよね。
アンナ
そうね。
だとすると、最悪、今夜襲ってくる可能性があるわね。
エリシャ
ええっ？
どうしよう！？
アンナ
私に考えがあるわ。
エリシャの家に帰ったらすぐに準備をして、明日を待たずにボストンに向かいましょう。
エリシャ
え、今日出発するの？
でも、尾行されてるから、今日出発しても意味ないんじゃない？
アンナ
ふふふ。
だから出発する前に、バレないように変装するの。
私の変装技能を使ってね。
あと、ボストンへも車でなく、電車で行きましょう。
これで足がつきにくくなるはずよ。
エリシャ
なるほど、それおもしろそう！
アンナ
KP、今言った作戦で行きたいんだけど、できるかな？
15:00
KP
いいでしょう。面白い作戦ですね。
では、二人は商業地区を離れてエリシャの家に戻った。
じゃあ、変装がうまくいったかどうか、アンナは<変装>を２人分振ってみて。
アンナ
化粧道具やさっき買った小物があるから判定にボーナスつかない？
KP
では+20%でどうぞ。
アンナ
65+20=85%
61 成功
65 成功
アンナ
よし、どちらも成功！
KP
では、アンナの見事な変装技術で、一見しただけでは二人だとわからないように変装することができた。
アンナ
じゃあ、荷物を持ってボストン行きの電車に乗るため、駅に向かいます。
部屋を出るところを見られないようにこっそり出ないとね。
KP、部屋を出たところに誰かいないか確認するため、ドアの前で聞き耳をします。
KP
どうぞ。
では、そのまま二人はアパートを出て、ノースサイドにあるB&M駅に着きました。
アンナ
KP、念のため尾行がついているか確認したいんだけど？
KP
OK。
目星で振ってみて。
（ころころ）
成功
KP
では、特に怪しい気配は周りに感じられなかった。
アンナ
うまくまけたみたいね。
KP
駅に着くと、時刻は17:00前だった。
乗客はまばらでホームは閑散としている。
程なくしてボストン行きの旅客列車が駅に到着した。
アンナ
では、列車に乗ってボストンにGO！
エリシャ
おー！
KP
では、二人は列車に乗ってボストンに向かった。
といったところで今回はここまで。
次回はボストン港を出港するところからになります。
ご視聴ありがとうございました。
